エンジニアの自作PCに必要な知識と技術

PCの性能によってIT系の仕事は作業の効率が大幅に変わってきます。高性能なPCを使えばスムーズな動作はもちろん、一度に複数のアプリを作動するなどの複雑な作業も容易にこなすことが可能です。とは言え、メーカーが製造、販売している市販品はスペックに比例して費用が高くなってしまうのは否めません。こうした理由から、エンジニアの中にはPCを自作する人もいます。自作は自分だけのオリジナルを作れるだけでなく、カスタマイズも自由自在で費用を抑えて高スペックのPCを手に入れることができるのが魅力です。

自作という言葉から難しそうなイメージが持たれがちですが、実際は複数のパーツをマザーボードに組み合わせるだけの作業なのでそれほど難しくはありません。ですが、最低限の知識がなければうまくいかないことがあります。例えば、パーツの特徴や構造です。一見するとどれも同じように見えるPCのパーツには正しい組み合わせがあります。相性の悪いパーツを使ったり、接続を間違えたりすることで不具合を起こしてしまうケースも少なくありません。こうしたトラブルを避けるために、それぞれのパーツの特徴や基本的な構造を事前に知っておく必要があります。

また、自作する上で知識と合わせて持っていなければいけないスキルが修理技術です。市販品のPCが故障した時に自身で修理をするのが難しいとされるのは製造工程がわからないことが理由にあります。これは自作も同じで不具合が起きた場合に修理できるのは工程を知っている本人だけです。そのため、様々な不具合に対応できる技術を身に付けておかなくてはいけません。

PCを自作するということは、エンジニアにとって自身のパフォーマンスを最大限に発揮するための1つの方法でもあります。上記で述べたこと以外にも、PCを自作したいエンジニアが認識しておくべきことがいくつかあるため、それらを把握した上で使い勝手の良いPC作りにチャレンジするといいでしょう。